JCSS校正のメリット
● 校正結果の信頼性UP
● 国家標準までのトレーサビリティに関する資料が不要
● トレーサビリティ確保に必要な不確かさの証明
例えば”IATF16949(自動車産業品質マネジメントシステム)”
では、内部試験所、外部試験所及び計測器製造事業者が実施する検査、試験又は校正サービスについてISO/IEC17025の要求事項を満たすことを求められています。
証明書サンプルと対象製品
校正証明書サンプル
JCSS校正をご依頼の際に発行される証明書のサンプルは、下記よりご確認いただけます。
校正証明書(和文SAMPLE) |
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校正証明書(英文SAMPLE) |
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JCSS校正が可能な対象製品は下記よりご確認ください。
また、対象製品は順次更新されます。
掲載されていない製品についてはお問合せください。
ISO/IEC17025に適合した校正可能製品 |
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JCSS校正のお申し込み方法について(他社メーカーの製品も校正可能)
「トルクメータのJCSS校正について」をご確認いただき「校正依頼書」に必要事項をご記入の上、
弊社営業担当までお送りください。ご不明な点は 03-3639-6121 にお問い合わせください。
トルクメータのJCSS校正について |
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校正依頼書 |
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一度様式を保存し、入力を行ってください。
〇 JCSS校正済みのトルクメータを購入したい
弊社営業担当にその旨ご指示ください。
その際、トルクメータ単体で校正をするか、指示計器と組み合わせて行うかをご指定ください。
〇 購入後のトルクメータをJCSS校正したい
弊社営業担当まで、型式や組合せ校正品の有無、トルクメータの当社への発送予定日についてお知らせください。校正の可否や返送可能日をご連絡いたします。問題がないかをご確認いただいた上で、下記までトルクメータをお送りください。
〒343-0041
埼玉県越谷市千間台西1-3 ユニパルス株式会社 埼玉工場
TEL:048-977-1111
JCSS校正依頼品、型式を明記願います。
よくある質問
- JCSS校正を依頼して、校正後のトルクメータが返送されるまでどのくらい時間がかかりますか?
- 校正期間は通常10営業日です。ただし、依頼台数や受け付け状況により期間が変更となる場合がございます。
キー溝、角ドライブはお時間をいただく場合がございます。
- トルクメータを外せないので現地で校正して欲しい
- 当社JCSS校正は当社内設備にて行うことが条件であるため、当社にてトルクメータをお預かりして校正作業を行います。
- JCSS校正はどのくらいの校正周期で行えば良い?
- 校正周期はトルクメータの使用環境や条件などによってお客様自身でご判断いただく必要があります。
- JCSS校正とメーカー校正はどう違うの?
- JCSS校正はISO/IEC17025の要求に基づき、第三者により認定を受けた校正事業者が行う校正です。これに対しメーカー校正では、自身で決めた機器を基準器として用いてトレーサビリティを維持する校正になります。また、JCSS校正では不確かさが証明書に記載されますが、当社メーカー校正では不確かさの記載はありません。
- トルクメータ購入後にJCSS校正が必要だと分かった
- トルクメータが既に納入済であってもJCSS校正をお引き受けいたします。トルクメータを当社までお送りいただきJCSS校正を行います。
- JCSS校正の校正証明書を紛失してしまった。再発行できる?
- ご要望に応じて校正証明書を再発行いたします。
- 校正ポイントはどのくらいあるの?
- 右ねじり・左ねじりそれぞれに対し、定格容量までの各8ポイント(0.05 N mは各5ポイント)の計測データをもとに計算します。
具体的には、定格容量に対し10%刻みで10、20、30、40、50、60、80、100%における測定を行います。
ただし、定格容量 20 N mに関してのみ 12.5%刻みで 12.5、25、37.5、50、62.5、75、87.5、100%における測定を行います。(実荷重式のみ)
その他のポイントでの計測をご希望の場合は、お手数ですが弊社営業までお問い合わせください。
- 他社メーカーの製品も校正できる?
- 条件が合えば弊社にて校正可能です。
治具代が発生する場合がありますので、弊社営業までお問い合わせください。
- 購入後の製品を送付する際に注意することは?
- 治具などは必ず取り外してお預けください。
取り外した治具など、校正をする製品以外のものは送付しないようにお願いいたします。
校正をする製品以外の物品の紛失や破損に関し、弊社では一切の責任を負いかねます。
あらかじめご了承をお願いいたします。
- 実荷重式とビルドアップ式の違いはなんですか?
- 実荷重式とビルドアップ式の違いは、トルクの実現方法です。
実荷重式は、おもりの質量、アームの⻑さ、重力加速度からトルクを実現します。ビルドアップ式に比べ、不確かさが小さくなります。
ビルドアップ式は参照標準となる基準トルクメータで現示されるトルクそのものでトルクを実現します。この基準トルクメータと校正対象のトルクメータを比較し校正します。実荷重式に比べ不確かさは大きくなります。
JCSS校正とは
JCSS(Japan Calibration Service System)とは、国家標準にトレーサブルな計量標準の供給を目的とした計量器等の校正に関する制度で”計量標準供給制度”と”校正事業者登録制度”から成ります。
〇計量標準供給制度について
国立研究開発法人産業技術総合研究所、日本電気計器検定所または経済産業大臣が指定した指定校正機関が指定された特定標準器等を用いて登録事業者の標準器等に対し校正などを行い、計量標準の供給を行う制度です。
日本の国家標準は計量法において特定標準器・特定標準物質と定められています。
〇校正事業者登録制度について
校正事業者として国家標準と測定器を繋ぐ信頼性ある校正技術と設備を有していること(計量法関係法規及びISO/IEC17025の要求事項を満たしていること)を審査で認められ、国に登録されることです。
JCSS 認定証(和文) |
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JCSS 認定証(英文) |
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シンボルについて
対象製品についてJCSS校正のご依頼いただいた場合、ILAC・MRA付きJCSS認定シンボルの入った校正証明書を発行いたします。JCSS認定シンボルは、計量法に基づく校正事業登録制度に登録された校正事業者であることを示し、ILAC・MRAのシンボルは国際MRA対応認定校正事業者であることを示しています。
国際MRA(相互承認)について
国際MRAに署名した各国の認定機関は、校正事業者であることの認証プロセスの同等性を相互承認しています。
したがって、ILAC・MRAシンボル付き校正証明書は国際取引でも信頼性が高く、他国での校正・試験を省略できる場合があります。
用語説明
ILAC | 国際試験所認定協会機構 |
IA Japan | 独立行政法人 製品評価技術基盤機構の認定センター |
トレーサビリティ | 国家標準まで切れ目なくつながる校正の連鎖 |
ISO/IEC17025 | 試験所及び校正期間の能力に関する一般要求事項 |
不確かさ | 測定の不確かさとは測定結果に対し存在する疑わしさの幅のこと |