電動バランサ「ムーンリフタ」は、吊上げたワークをまるで無重力のように軽い力で扱えるアシスト装置です。
吊上げた瞬間にワークの重量を自動で感知し、アシスト量を調整します。 ボタン操作不要で、両手で持ったワークへの力加減で動かすスピードを調節できるので、誰でも簡単にご利用いただけます。
累計販売台数3,000台突破!
ユーザーのみなさまのご要望により、ムーンリフタは今も進化を続けています。
今回は、現場の声から生まれた2機種をご紹介します。
ムーンリフタは、最大重量30kgのML-30Kをご用意していました。
すると、ユーザーのみなさまからこんな声をいただきました。
ワークと治具の重量を足すと、ちょっとだけ容量が足りません。
そこで。
治具で10kg使ってしまっても、ワークは30kgまで吊り上げることができます。
加えて、ML-40Kの本体は8.5kgと超軽量! レールやトロリに取付けた際、とてもスムーズに横移動します。昇降速度も500mm/sと、ストレスなく軽快に作業できます。
用途の幅の大きな60kgタイプは、昇降スピードの違う2機種をラインアップしています。
型式:MLS-60K
最大重量:60kg
最高速度:250mm/s
本体重量:8.5kg
型式:ML-60K
最大重量:60kg
定格速度:500mm/s
最高速度:800mm/s
本体重量:21kg
左のMLS-60Kは、レールやトロリに取付けた際の横移動がとてもスムーズな超軽量タイプです。 レイアウト変更が多い現場でも設置場所の変更が手軽に行えます。お求めやすい価格も魅力です。
しかし、作業に熟練してくるにつれ250mm/sの昇降速度は少し物足りない...という声もありました。 そこでお勧めするのは右の高速タイプです。
定格昇降速度はML-40Kと同じ500mm/s、 軽いワークをアシストする際は最高昇降速度を800mm/sまで上げることができます。速度は作業者の手の感覚で好きにコントロールできますので、熟練度に応じて作業もアップ!
ML-60Kは最大重量を80kgまで変更可能(オプション)ですので、是非ご相談ください。
オーバーロード
ムーンリフタはリモコンのボタン操作でもワークの昇降を行えますが、その際に常に力を検出しており、規定負荷以上の力は発生させないため安全です。
跳ね上がり
ワークをアシスト(バランス)している際にフックが外れると、通常のバランサではフックが跳ね上がり危険です。ムーンリフタはチェーンが急に緩んだことを検出し、チェーンの巻き取りを止めフックの跳ね上がりを防止します。
落下
ムーンリフタでの作業後にワークを置いた位置が悪くワークが落下しようとした場合、ムーンリフタはチェーンが急に引っ張られたことを検出し、チェーンの繰り出しを止め、ワークの落下を防ぎます。
ワークの重量はオプションで表示することもできます。
ムーンリフタ独自の「慣性キャンセラ」機能は、ワークから手が離れたことを瞬時に判断し昇降を止める機能です。手挟みや足挟みを未然に防ぐことができます。
ロボットとの協調運転では、ロボットが緊急停止した際の慣性をキャンセルし過負荷をかけないように運用することも可能です。
ムーンリフタは、PCアプリで動きをカスタマイズすることができます。スピード、感触、可動範囲を自由に設定できるだけではなく、リモコンのボタン役割を変更することも可能です。
作業に合わせてピッタリな動作に変更することもできます。
ムーンリフタのリモコンは標準仕様で無線です。周波数は920MHz帯を使用しており、Wi-FiやBluetooth、そのほかの機器と干渉しにくいため、安全にご利用いただけます。
無線リモコンのメリットをご紹介します。
スパイラルケーブルの場合、巻かれたケーブル分の長さの分、揚程が無駄になります。
無線であれば最大までチェーンを巻き上げられるので、天井の低い環境でも導入いただけます。
手が届かない大きなワーク
天井が高い現場
現場の環境や作業内容に応じてご選択ください。
ユニパルスはムーンリフタを吊るヤグラや門型クレーン等の設置治具、 またワークをクランプする各種専用吊具も含め、搬送システムをトータルでご提案いたします。
次回は、電動バランサ ムーンリフタと相性抜群の軽量アルミレールシステム「MLヤード」のご紹介と、実績のある汎用吊具をご紹介いたします。