電動バランサ ムーンリフタと協働ロボットの協調運転「物品移動装置システム・ソリューション」が第50回(2024年度)発明大賞 考案功労賞を受賞いたしました。
今回は、ムーンリフタで協働ロボットの可搬重量を引き上げたときの安全面の特徴をご紹介します。
まず、協働ロボットに関連する国際規格は、下記が定められています。
国内では、労働安全衛生規則第150条の4により、「ロボットの定格出力が80W以上の場合は柵または囲いを設ける必要がある」と規定されていました。しかし、2013年発行の基発1224第2号及び1号通達により、事業者が労働安全衛生法28条の2に従い「リスクアセスメント及びリスクの低減を行い、ISO/TS 15066の定める数値以下であれば協働運転を行ってもよい」と改定されました。
また、通常の産業用ロボットに「安全適合の監視停止」や「ハンドガイド」を追加して協働ロボットとすることも可能です。
つまり「重量物の搬送=柵が必要」ということはなく、ムーンリフタ+ロボットもリスクアセスメント次第で柵をなくすことができます。
具体的なリスクアセスメントは実際に使用する環境次第で異なりますが、ほとんどのお客様が、ロボット動作中に人にぶつかった際の接触荷重がISO/TS 15066で定められている「生体力学的限界値」の値以内に収まるかを重視しています。
今回ご紹介するのは、12.5kg可搬のロボットで40kgのワークを搬送した際の接触荷重を実測し、保護停止した際にかかった力(ロボットにかかった力も含めて)を解説した動画です。
電動バランサ ムーンリフタと協働ロボットの協調運転「物品移動装置システム・ソリューション」が 第50回(2024年度)発明大賞 考案功労賞を受賞いたしました。