製品概要
圧入工程の芯ズレを自動補正
センターマスターは圧入時の芯ズレを自動で補正するデバイス
ロボットによる精密な挿入作業から100 kN以上の荷重がかかる圧入作業まで幅広いアプリケーションに使用できる
● 芯出しエラーによる組立不具合の削減
● 位置ズレ補正後の圧入による組立品質の向上
● 初期設定と保全管理の簡略化による工数低減
● 偏荷重回避による組立機器故障の抑制
● 垂直方向、水平方向(BH、THシリーズ)の芯ずれ補正に対応
紹介動画
芯ズレ補正の仕組み
芯ズレを補正するメリット
1 ワークの破損や変形を防ぐことで歩留まりが良くなります
ロードセルにより圧入力を電気信号に変換し、デジタルインジケータなどの制御機器と組み合わせることで、システム性のある品質管理が可能です。
2 芯ズレを防止することで毎回同じ条件で判定が行えます
芯がズレていると圧入荷重が上がってしまうことがあるため、異常荷重が出た際の原因が芯ズレなのか加工精度なのかが判別できません。
センターマスターで芯ズレを補正できれば加工精度による要因のみで良否判定が行えます。
また、圧入荷重のバラつきが無くなり、余裕を持った容量のアクチュエータにする必要がなくなるため、コストダウンに貢献します。
3 圧入スピードを上げタクトを早くすることができます
かじりによるワークの破損を恐れてシリンダーの速度を遅くしていた場合、芯が合うことでスピードを上げることができ、タクトの向上につながります。
4 一対多の圧入がスムーズに行えます
1つのシリンダーで2箇所以上の同時圧入や、下の台が移動し複数の穴に対してプレスを行う場合、位置合わせが比較的楽になります。
5 設備の負担を軽減します
芯がズレることにより発生する設備への偏荷重を防ぎ、治具や設備の負担を軽減します。
6 機械の清掃がしやすくなります
治具を取り外して清掃しても、その後厳密な位置合わせが必要なくなります。
また、摩擦がなくなるためバリやゴミが出にくく、清掃の頻度も下げられます。
選定方法
弾性中心距離
弾性中心距離の誤差範囲は、一般的に ±5 mm 以内をおすすめします。
誤差範囲が大きいと中心誤差の補正機能が弱まることがあります。
組立(圧入)ツール許容重量
圧入ツールとワークの重量を合わせた値で、センターマスターに取付けて使用できる最大値です。超過時は中心誤差の補正機能が作動せず、寿命が著しく低下することがあります。
ツール取付板外径
ワークの外径がツール取付板外径の90%以下となるようにしてください。
ワーク外径が大きいと中心誤差の補正機能が弱まることがあります。
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