製品概要
F388Aは、電圧・電流出力タイプのセンサと組み合わせ、圧力・荷重・トルクなどの物理量を波形表示することができるデジタルインジケータです。数値だけではとらえにくい物理量の変化を波形表示によって視覚的にとらえることができます。4000回/秒の高速処理により、細やかな値の変化にも対応でき、上下限比較機能(波形比較含む)をはじめ多彩なホールド機能や判定機能を装備しており、生産管理用制御システムや自動機器または試験機といった幅広い用途に利用することができます。
液晶タッチパネル
タッチパネルに直接触れることで簡単に設定操作ができます。
測定データをSDカードに保存
測定データや設定値はSDカードにログ(記録)をとることができます。 全測定データ記録し品質データとして、また、装置立ち上げ時やトラブル発生時の原因分析・改善等に役立てられます。 データはCSV形式に簡単に変換でき、エクセルなどで容易に編集することができます。
外部制御入出力はプラスコモン/マイナスコモン共用 シンクタイプ/ソースタイプ選択可
外部制御入出力の入力形式はプラスコモン/マイナスコモン共用タイプです。また、出力形式はシンクタイプ/ソースタイプから選択できます。PLCなど様々な外部機器の接続が可能です。
4000回/秒の高速処理
センサ信号入力を4000回/秒で処理できる高速A/Dコンバータ・高速CPUを搭載。細かな値の変化も見逃しません。
豊富なインターフェイス
システムのネットワーク化に柔軟に対応できる豊富なインターフェイスを用意します。Ethernetや実績のあるRS-232Cをはじめとして、DeviceNetやCC-Linkなど、現場のPLCにダイレクトに接続できます。
波形表示による比較&ホールド機能
測定波形に対して良否判定を行える機能です。 アプリケーションに合わせて、波形比較機能、マルチホールド機能を組み合わせて判定できます。
波形比較機能
上下限の設定波形と実際の測定波形を比較します。1箇所でも上下限の設定波形を超えるとNGとなります。
測定波形全体を対象とすることで、判定ポイントの絞れないアプリケーションも確実に良否判定することができます。
マルチホールド機能
測定区間を分割して、ホールド(サンプル・ピーク・ボトム・P-P・極大・極小・変曲点)を任意に切り換えながら判定が行えます。区間ごとに上限値、下限値、ホールドの種類を指定することができます。
判定結果一覧表示
波形比較機能、マルチホールド機能の比較結果を確認できます。 (直近40データ分)
一覧表示と個別表示の2画面から選択できます。
トルクメータUTMと組み合わせた使用例
仕様
センサ入力部|表示部|設定部|入出力部|SDカード|インターフェイス|オプション|一般性能
センサ入力部 電圧・電流入力 | |
電圧入力 | -10 ~ +10 V 入力インピーダンス:1 MΩ 以上 |
---|---|
電流入力 | -20 ~ +20 mA 入力抵抗:約 250 Ω |
精度 |
非直線性:0.02%/FS ±1 digit 以内(10 Vまたは20 mA入力時) ゼロドリフト:0.2 mV/℃ RTI 以内または0.4 μA/℃ RTI 以内 ゲインドリフト:0.01%/℃ 以内 |
アナログフィルタ | 10、30、100、300 Hzより選択 ローパスフィルタ(-6 dB/Oct.) |
A/D変換器 |
速度:4000回/秒 分解能:24 bit(バイナリー) 有効分解能:10 Vまたは20 mA入力に対して約 1/30000 |
アナログ電圧出力 |
出力レベル:入力1 V当り約 0.6 Vまたは入力1 mA当り約 0.15 V 負荷抵抗:2 kΩ 以上 |
センサ入力部 パルス入力(オープンコレクタ) | |
最大入力周波数 | 50 kHz |
---|---|
内部カウント範囲 | 約 1,000,000 |
適合センサ |
出力: インクリメンタル方式2相出力(A、B信号出力) ただし単相出力にも対応可(A相入力を使用。パルスは全てプラス方向としてカウント) 出力段回路仕様: オープンコレクタ(NPN型、Vceo = 30 V 以上 lc = 30 mA 以上) |
表示部 | |
表示器 | TFTカラーモジュール 表示エリア:71(W) × 53(H) mm ドット構成:320 × 240 dot |
---|---|
指示値 |
荷重:-9999 ~ +9999 変位:-9999 ~ +32000 小数点:表示位置は較正時に値と同時入力 0.000、0.00、0.0、0 |
表示回数 | 3回/秒固定 |
設定部 | |
設定方法 | アナログ式タッチパネル操作により設定 |
---|---|
設定値の保存 | NOV RAM(不揮発性RAM)、リチウム電池によりバックアップされたC-MOS RAM |
入出力部 | |
入力信号 | 16点 入力形式 : プラスコモン/マイナスコモン共有 トランジスタを接続する場合、プラスコモンはNPN出力タイプ(シンクタイプ)、マイナスコモンはPNP出力タイプ(ソースタイプ)を接続する ON電圧 : 12 V 以上 OFF電圧:3 V 以下 24 V負荷時:約 5 mA 絶縁方式 : フォトカプラ絶縁 |
---|---|
出力信号 | 16点 出力形式:シンクタイプ/ソースタイプ選択可(ソースタイプはオプション:[ISC]) 信号ONのとき、出力トランジスタONとする PLCなどの入力ユニットを接続する場合、シンクタイプはプラスコモン、 ソースタイプはマイナスコモンを接続する 定格電圧:30 V 定格電流:30 mA 絶縁方式:フォトカプラ絶縁 |
SDカード | |
SDカードスロット | 全設定値の保存、復元が可能 全比較波形の保存、復元が可能 測定波形、判定ポイントの自動保存が可能 ※SDカード1 GB付属 |
---|
インターフェイス | |
RS-232Cコミュニケーションインターフェイス | 調歩同期式 ボーレート 1200 bps ~ 38400 bps 全設定値の読出し、書込みが可能 全比較波形の読出し、書込みが可能 測定波形、判定ポイントの読出しが可能 |
---|
オプション ( インターフェイスオプションは1機能のみ搭載可 ) | |
I/O SOURCE ボード[ISC] | 出力形式:ソースタイプ PLCなどの入力ユニットはマイナスコモンを接続可能 |
---|---|
Devicenetインターフェイス[ODN] | DeviceNetに準拠しているオムロンのCompoBus/D とシームレスに接続することができる 全設定値の読出し、書込みが可能 全比較波形の読出し、書込みが可能 測定波形、判定ポイントの読出しが可能 |
CC-Linkインターフェイス[CCL] | 三菱(汎用)シーケンサと直接リンクすることができる 全設定値の読出し、書込みが可能 判定ポイントの読出しが可能 |
Ethernetインターフェイス[ETN] | 全設定値の読出し、書込みが可能 測定波形、判定ポイントの読出しが可能 |
一般性能 | |
電源電圧 | DC 24 V(±15%) |
---|---|
消費電力 | 5 W typ. |
突入電流(typ.) | 2 A、10 msec(常温、コールドスタート時) |
使用条件 | 使用温度範囲 -10℃ ~ +40℃/保存温度範囲 -20℃ ~ +60℃ 湿度 85% RH 以下(結露不可) |
外形寸法 | 96(W) × 96(H) × 117.3(D) mm(突起部含まず) パネルカット寸法 92 × 92(+1-0)mm |
重量 | 約 1.0 kg |
別売品
製品名 | |
DTC1 | F388A用ケース(AC電源付き) |
---|---|
SD1G | SDカード1 GByte |
SD2G | SDカード2 GByte |
CA81-232X | miniDIN-D-Sub9p クロスケーブル 1.5 m |
CN52 | FCNシリーズI/Oコネクタ(カバー付) |
CN57 | FCNシリーズI/Oコネクタ(斜口カバー付) |
CN60 | RS-232C用丸DIN8pコネクタ |
CN71 | CC-Link用コネクタ |
CN81 | アナログ入出力コネクタ端子 |
CND01 | DeviceNet用コネクタ |
GMP96×96 | ゴムパッキン |
LED、蛍光表示管、液晶ディスプレイなどの表示機器は、製造の工程やロットによって微妙な色調のバラツキが生じる恐れがあります。予めご了承をお願いいたします。
ダウンロード
製品カタログ(PDF)
|
F388Aカタログ(496 KB) | 日 | ||
---|---|---|---|---|
取扱説明書(PDF)
|
F388Aマニュアル(4 MB) | 日 | 英 | |
F381A/F388A CC-Linkマニュアル(1 MB) | 日 | 英 | ||
F381A/F388A DeviceNetマニュアル(2 MB) | 日 | 英 | ||
F388A Ethernetマニュアル(1 MB) | 日 | 英 | ||
外観図
|
DXF
(ZIP) |
F388A外観図_DXF(97 KB) | 日 | |
PDF
|
F388A外観図_PDF(209 KB) | 日 | ||
サポートツール
|
F388A_EDS(10 KB) | 日 | ||
ソフトウェア
|
F388用統合ツール | 日 |
- 取扱説明書、製品外観図、サポートツール、ソフトウェアについては、ユーザー登録のうえ、ダウンロードしてください。
- PDF形式のファイル閲覧には、adobe社のAcrobat Readerをインストールする必要があります。