ゼロ較正中に較正エラー“cErr2”が発生し較正が完了しない。

秤や計測装置の初期風袋消去量(計量タンクの自重など)が指示計のゼロ調整範囲を超えている状態です。
下記のような原因が考えられます。
① ロードセルの配線ミス、または接触不良が発生している。
② 想定外に大きな負荷がかかっている、あるいは据え付け時に過負荷をかけ故障した。
③ ロードセル(秤)自体のゼロバランス(初期ゼロオフセット量)が大きい。

【対処方法】
① まずはケーブル配線色と指示計側信号名が全配線ルートに渡って一致しているかご確認してください。
 ロードセルケーブルはメーカーや機種毎に配色が異なります。特に配線ルートに中継ケーブルや和算箱が
 ある時は、その中で配線が入れ替わっていないか、端子台にゆるみが無いか注意して見てください。
 配線と導通状態に問題が無いようであれば、②の確認へ進みます。

② ロードセルや取付金具周辺を目視点検し、過負荷による変形や接触、干渉が無いか確認してください。
 ホッパータンク等をロードセル3~4点和算で支える構造の場合、取付金具が適切に施工されていないと
 タンクの熱膨張/収縮によりロードセルに偏荷重を及ぼす恐れがあります。
→ロードセルの機構的チェックポイント

 ロードセル取付金具が前後左右にスムーズに動き、秤の四隅どの場所に分銅を載せても同じ重量値を示す
 ことが確認出来たところでゼロ較正を実行してください。
 再度ゼロ較正しても“cErr2”が発生する場合、ロードセルの故障が疑われます。mVの微小電圧を測定できる
 テスターを用意して、下記の要領で入出力抵抗、各信号の電圧を測定してください。
→ロードセル・指示計の電気的チェックポイント

もしロードセル故障が判明した場合は、通常は修理不可能ですので正常品と交換する必要があります。
ロードセルのゼロバランスが正常なのに”cErr2”が解消しない時は指示計の問題である可能性が出てきます。
指示計のゼロ調整範囲をチェックするには513B等の高精度ひずみ発生器が必要です。

③ 市販のロードセル/台秤の中にはゼロバランスが調整されていない、最初からゼロオフセット量が大きい製品が
 存在します。試験成績書のゼロバランス(ゼロオフセット量)が大きいことが明らかな場合は、配線の一部に
 外付け抵抗器を挿入、補正することで指示計のゼロ調整範囲に収めることができます。
 ロードセルの+EXCと-SIGの端子間に補正用抵抗を接続して、再度ゼロ較正してください。
 接続する抵抗値とSIG電圧の補正量(mV/V換算)の目安を以下に示します。

抵抗値とSIG電圧の補正量の関係