計量・計測システムの不具合の多くはセンサ・配線・設置上の問題に起因します。異物の挟み込み、金具の変形
など様々な原因が想定されますので注意深く調査してください。
■■■ 1.ロードセルの外観チェック
══════════════════════════════════════════════════
ロードセルは外的要因による物理的な変形や腐食、落雷時の絶縁破壊などで故障します。まずはロードセルと
ケーブルを目視点検し、目立った外傷が無いか確認してください。
故障したロードセルは修理不可能ですので正常品と交換する必要があります。
ロードセルにとって致命的な起歪体の変形量は数十μm程度のため、実際には目視で発見する事は困難です。
別途テスターで出力電圧や入出力抵抗等の電気的特性を測定して異常かどうかを判断します。
→参考Q&A「ロードセル・指示計の電気的特性チェック」
■■■ 2.ロードセル取付金具の状態チェック
══════════════════════════════════════════════════
ロードセルを計量機に組み込む際に必須となる取付金具を省いたり、施工が不適切だと正しい計量が出来ません。
特に長期間稼働している計量機の場合は、金具類の摩耗、過負荷による変形、粉体の固着、フレキ配管の硬化に
よる荷重干渉など様々なリスクが顕在化します、全体にわたって細部を確認してください。
なお取付金具を使わずに2点以上のロードセルとタンクを直接ボルトで固定する構造の場合は、金属の熱膨張/
収縮により横荷重やねじれが発生し、ロードセルを破損する恐れがあります。直ちに設計を見直してください。
→参考Q&A「シングルポイント型ロードセル2台を長尺の計量台に固定して使うと‥」
例1>シングルポイント型ロードセルのチェックポイント
例2>ユニパルス製セルフアライニングユニットSAU-***のチェックポイント
セルフアライニングユニットの状態確認は、タンクを前後左右に揺らした時に数mmの可動域があり、かつ手を
離した後スムーズにセンターに戻ることを確認します。もし偏りや引っ掛かりがある時はタンクをジャッキアップ
して、ベースプレートとトッププレートの位置を調整してください。高さや傾きはシムを挿入して調整します。
またロードセル4点和算の場合、1か所だけ浮いて感度が低下することがあります。念のため適量の分銅を
中央部~四隅まで載せる場所を変えながら、重量指示値のバラツキを観察してください。
場所による重量値の差が大きい場合は、取付金具の施工不良、あるいはロードセル自体の出力異常が疑われます。
ロードセル個別のSIG電圧を測定して精密に調査することをお勧めします。
→参考Q&A「ロードセル・指示計の電気的特性チェック」
ロードセルや取付金具類に問題が無く、計量装置を止めた状態では指示計が安定しているが装置の稼働により
ふらつくような場合は、電気的ノイズや静電気の影響を受けているかも知れません。ノイズ発生源を特定し、
配線との距離を確保、指示計の接地+ケーブルのシールド処理など対策を適切に行ってください。
以上です、ご不明な点やご相談は機器構成、配線状況、指示計の設定値などを明確にしてメールにて
お問い合わせください。
→ユニパルス(株)製品お問い合わせ
→<ロードセルの機構的チェックポイント 印刷用PDF>

